第175回TOC体表解剖勉強会|大内転筋の触察技術の向上
2019年 11月 22日
はじめに
理学療法士の高橋です。
「大内転筋の触察技術の向上」をテーマに第175回TOC体表解剖勉強会を開催いたしました。
今回の投稿では、①勉強会で描いた筋のマッピング、②筋の触察方法、③触察実習の内容について、紹介いたします。
マッピング
大内転筋をホワイトバードマーカーを用い、モデルの体表にマッピングしました。
大腿部を内側方からみた写真
大内転筋の触察方法
大内転筋の停止腱
大内転筋の前縁
内側方からみた大腿部の前後径の中央部と停止腱の前縁を結ぶ線が、大内転筋の前縁の想定線になります。
起始部から長内転筋の後縁に沿って前方に向かった後、停止腱に向かう曲線をイメージします。
想定線上に指を置き、外側方に圧迫しながら指を後方に移動させると、大内転筋の前縁を触知できます。
大内転筋の後縁は、坐骨結節の下端と大内転筋の停止腱の後縁を結ぶ線が、想定線となります。
想定線上に指を置き、外側方へ圧迫しながら指を前方に動かすと、大内転筋の後縁を触知できます。
触察実習
TOC体表解剖勉強会では、体表解剖学研究会所属のスタッフが、勉強会参加者の手を取り一緒に触察することで、「筋の触察感」を体感することができます。この過程を経ることが、触察技術向上の重要なポイントになります。
中島PTが大内転筋の前縁を触察しています。
指を一緒に動かしながら、長内転筋との境界をしっかりと触知しています。
宮本PTが大内転筋の後縁を触察しています。
確実に触知するために、指を置く位置や動かす方向のアドバイスを受けながら、実習しています。
臨床でも応用できるよう、歩行における大内転筋の働きについても共有しました。
おわりに
筋肉を正確に触り分ける能力、これは運動器リハビリテーションに携わるセラピストが必ず身につけておきたい基礎技術です。今回の勉強会を通し、大内転筋の触察方法を理解し、触察感を体感することで、大内転筋の触察能力を高めることができました。今回身につけた触察技術を日々の臨床に活かしていきたいと思います。
本日もご覧いただきありがとうございました。
捕捉
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by tateyama-seikei
| 2019-11-22 22:32
| 勉強会