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第173回TOC体表解剖勉強会|薄筋の触察技術の向上

はじめに
理学療法士の高橋です。
「薄筋の触察技術の向上」をテーマに第173回TOC体表解剖勉強会を開催いたしました。
今回の投稿では、①勉強会で描いた筋のマッピング、②筋の触察方法、③触察実習の内容について、紹介いたします。


マッピング
薄筋を体表にマッピングしました。
大腿部を内側方をみた写真です。
第173回TOC体表解剖勉強会|薄筋の触察技術の向上_b0329026_21044083.jpg



大腿部を後内側方からみた写真です。
第173回TOC体表解剖勉強会|薄筋の触察技術の向上_b0329026_21044139.jpg


薄筋の触察方法
大腿部の長軸長の中央部で、内側方からみた大腿部の前後径の後方1/3の部位()を確認します。
薄筋の前縁は、の1横指前方の部位に指を置き、外側方に圧迫しながら指を後方に移動させると触知できます。
第173回TOC体表解剖勉強会|薄筋の触察技術の向上_b0329026_21044153.jpg

薄筋の後縁は、の1横指後方の部位に指を置き、外側方へ圧迫しながら指を前方に動かすと触知できます。
第173回TOC体表解剖勉強会|薄筋の触察技術の向上_b0329026_21044109.jpg

ここで触知した、薄筋の前縁と後縁を恥骨及び脛骨までたどります。
股関節を他動的に最終域まで外転させると、薄筋の緊張が高まり、触知しやすくなります。
第173回TOC体表解剖勉強会|薄筋の触察技術の向上_b0329026_21273395.jpg


このとき、2本の指で前後から薄筋の筋腹を挟むと触知しやすくなります。
第173回TOC体表解剖勉強会|薄筋の触察技術の向上_b0329026_21044150.jpg

膝部付近の停止腱を触察する際には、股関節をやや外旋位に膝関節を軽度屈曲位に保持し、前方に圧迫しながら指を内外側方向に動かすと触知しやすくなります。
第173回TOC体表解剖勉強会|薄筋の触察技術の向上_b0329026_21055079.jpg

触察実習
TOC体表解剖勉強会では、体表解剖学研究会所属のスタッフが、勉強会参加者の手を取り一緒に触察することで、「筋の触察感」を体感することができます。この過程を経ることが、触察技術向上の重要なポイントになります。

宮本PTが薄筋の中央部の筋腹を触察しています。
第173回TOC体表解剖勉強会|薄筋の触察技術の向上_b0329026_21273365.jpg



宮本PTが停止部付近の筋腹を触察しています。
指を圧迫・横断する方向を確認しながら、難易度の高い停止腱を触知しています。
中島PTが真剣なまなざしで、触り方を学び取っています。
第173回TOC体表解剖勉強会|薄筋の触察技術の向上_b0329026_21273321.jpg




おわりに
筋肉を正確に触り分ける能力、これは運動器リハビリテーションに携わるセラピストが必ず身につけておきたい基礎技術です。今回の勉強会を通し、触察方法を理解し、触察感を体感することで、薄筋の触察能力を高めることができました。今回身につけた触察技術を日々の臨床に活かし、当院に来院される膝関節・股関節疾患などの患者様の診療に役立てていきたいと思います。
本日もご覧いただきありがとうございました。


捕捉
体表解剖や触察ご興味のある方は、下の情報もご覧ください。

過去のTOC体表解剖勉強会の投稿はこちら↓

体表解剖学研究会ホームページはこちら↓
明日から臨床に活かせる触察セミナーに関する投稿はこちら↓


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by tateyama-seikei | 2019-11-12 22:51 | 勉強会

リハビリテーションセンターの活動報告


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