理学療法士の駿藤です。
先週の土曜日と日曜日の2日間、第19回運動器系体表解剖セミナー研修会に参加してきました。
1日目は頸部の筋、2日目は下腿の筋を触察する予定です。
院内で予習と復習をした上での研修会です。緊張よりも楽しみが勝っていましたが・・・
1日目
初日は頸部の前面です。
頸部を前方からみています。
胸鎖乳突筋の胸骨頭と鎖骨頭(赤)をマッピングしました。
鎖骨頭が胸骨頭の深層に向かっています。いろいろとバリエーションがあるようです。
頸部を前外側頭方からみています。
鎖骨中央の頭方にみえる赤い線は腕神経叢です。
前・中斜角筋をマッピングする時の重要な指標になります。
頸部を前外側頭方からみています。
わかりづらいですが、
腕神経叢のすぐ内側方に前斜角筋(緑)、腕神経叢の後方で頸部の前後径の中央部に中斜角筋(青)をマッピングしています。
頸部を前外側頭方からみています。
次に、指標となる舌骨や甲状軟骨などをマッピングし、胸骨舌骨筋(緑)、肩甲舌骨筋(青)をマッピングしました。
頸部を前尾方からみています。
次に、顎二腹筋(赤)、顎舌骨筋(青)、オトガイ舌骨筋(緑)をマッピングしています。
ここで1日目が終了。
研修会後は懇親会に参加させていただき、研修会の中では聞く事が出来ない貴重なお話を研究会スタッフに聞く事ができ、
大変有意義なものとなりました。
2日目
下腿の筋を中心に行いました。
下腿を前外側方からみています。
前脛骨筋(赤)、長母趾伸筋(緑)、長趾伸筋・第3腓骨筋(青)をマッピングしています。
第3腓骨筋もバリエーションが多く存在し、停止は第5中足骨の底や体にいく人もいれば、4趾に停止している人、欠損している人もいるそうです。
下腿を外側方からみています。
次に、足部の背側面に位置する短母趾伸筋・短趾伸筋(赤)をマッピングしました。
次に、下腿の外側に位置する長腓骨筋(赤)、短腓骨筋(緑)をマッピングしました。
長・短腓骨筋の前縁は長趾伸筋の後縁と体表面で隣接しています。
下腿を前外側方からみています。
下腿を後方からみています。
腓腹筋の指標となるハムストリングスの停止部(黒)、腓腹筋(赤)、ヒラメ筋(青)、膝窩筋(青)をマッピングしています。
下腿を内側方からみています。
脛骨の内果から後脛骨筋(青)、長趾屈筋(赤)、脛骨神経(黒)、長母趾屈筋(緑)をマッピングしました。
充実した2日間はあっという間に終わりました。
冒頭では緊張よりも楽しさが勝っていたと記載しましたが、
触察を勉強していく中で筋の解剖学的特徴やバリエーションなど3次元的に理解していないと、
筋を体表面に投影するという難しさを改めて教わる研修会となり、緊張感ある研修会となりました。
また、さまざまなスタッフの方に各筋に対する触察の方法やコツを教えていただき、自身のスキルアップにつながったと思います。
2日目の昼に開催されたランチョンセミナーも出席させていただき、触察技術が臨床で基本であり必須であることや
PTの役割や可能性についてご講義していただき、感銘を受けました。
これからも、もっとしっかり触れるPTを目指していきたいと思います。
本日も読んでいただきありがとうございました。